川島の春の名所「延命寺のシダレザクラ」

延命寺の枝垂れ桜 かわしまゴコロ(想い)

 筑西市伊佐山にある延命寺(えんめいじ)境内にあるしだれ桜。「延命寺のジダレザクラ」として市指定文化財天然記念物に選定されています。
 樹齢300年を超える見事なしだれ桜は、川島の春の名所。今年はコロナ禍もあり遠方からの参
拝は少ないものの、地元の方達が三密を避けながらその美しさに見惚れていました。

 〝延命寺は船玉神社と女方羽黒神社と大きな結界を結び、小川の熊野神社、山倉神社、稲荷神社、とも二重三重の結界がある又元館、天満宮、女方羽黒神社、とは霊線で結ばれている重要な寺であった。創建時期は寛永14年(1637)以前と思われる。〟(境内案内板より抜粋)
 古くから地元の厚い信仰を受ける延命寺と人々をずっと見守ってきたしだれ桜。第61代の山岸聖弘住職にお話を伺いました。

 「皆さんに愛でられ綺麗だと言ってもらえることで、ここまで長く美しい花を咲かせることができているんだと思います。花も人も暖かい言葉や眼差しが栄養なんだと感じます。コロナ禍の中で心の平安が求められる今、このしだれ桜がその一助となれれば嬉しいです。」

 年々開花時期が早くなっているとのこと。2021年の見頃は3月23日前後でした。
 延命寺ではここ10年ほど夜間のライトアップも行なっており、昼間とはまた違った艶のある桜が楽しめます。(夕方6時位から午後10時位まで/2021年)

 川島の地を柔らかく包み込むようにひろがる桜と住職の想い。ここにもかわしまゴコロを見つけました。

【荘台山地蔵院 延命寺】(えんめいじ)
宗派 真言宗豊山派<筑西市伊佐山142>

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