令和2年度から川島小学校に着任した信田校長先生。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため入学式も規模を縮小しての開催。5月の分散登校スタートまで子ども達の顔を見ることができない異例のスタートとなりました。
「子供たちの声がない学校は本当に寂しいものです。」コロナ禍真っ只中にあった就任時のご苦労を尋ねると、自分が大変だったことよりもまず先に子供たちの心配とともに、常に賑やかな声に囲まれてきた信田先生らしい言葉が返ってきました。
34年の教職員人生は、まさに学校現場一筋で子供たちと同じ時間を共有してきた信田先生。小学校勤務4校17年、中学校勤務4校17年と小中学校を交互に移動し、川島小学校が9校目。学級担任も小2〜中3まで経験し、子供達と共に過ごす時間が一番の楽しみと語る。そんな先生が子供たちのいない学校で先が見えないなか、踏ん張ってこれたのもきっと休校の先にある子供たちの元気な姿を想像し続けてきたから。
「できない理由を考えずに、できる事を考える。今できる、やれる方法を考えていかなくてはいけないと思って日々を過ごしています。ソーシャルディスタンスを保ちながら、子供たちの学びも、友達との楽しい学校生活も続ける為に今できることは何か。そして、「想いを共有できる地域に」子供、教職員、保護者、地域の人達とみんなで《みんなの学校》をつくっていきたいです。子供たちが川島小学校はこんなにいい学校なんだと誇れる学校にしていけたらと思っています。」
毎月小学校から発行される学校だより「にじ」に掲載される信田校長先生の言葉には、毎回「…常に子供たちを中心に『みんなの学校』を一緒につくっていけますように…」との一節が。学校、家庭、地域がタッグを組んで子供たちを育んでいこうという優しくも、力強いメッセージが伝わってきます。
筑西市(旧下館市)五所地区出身。五所小学校から下館北中へ。中学時代には友達と川島地区で遊ぶことも多く、川島は言わば第二のホーム。川島の便利さと自然の豊かさが融合しているところが好き。4世代同居の賑やかな8人家族。
◎取材/2020年6月
・取材は感染防止対策をとって行い、写真撮影時のみマスクを外していただきました。