圧巻!15万匹の鮭稚魚放流

鬼怒小貝漁業協同組合鮭の稚魚放流 かわしまゴコロ(想い)

 2月22日、鬼怒川に架かる中島橋のたもとで園児による鮭稚魚の放流が行われた同日、鬼怒小貝漁業協同組合さけふ化場(女方)からは15万匹の稚魚が鬼怒川に放たれました。ふ化場のいけすから川に直結する水路へ力強く泳ぎだす稚魚の姿は圧巻でした。

 新川島橋のたもとにあるさけふ化場は、11月に採卵をし受精、ふ化、そして2月の放流まで稚魚を大切に育てている施設。漁協の方達の熱意と技術が詰まった川島自慢の場所でもあります。

 鬼怒川のほとりにあることから2015年9月の関東・東北豪雨による水害で2mの浸水、2019年10 月の台風 19 号でも浸水被害を受けました。大量の泥が流れ込んだり、捕獲の網が流されたりと絶望的な状況を乗り越えて今があります。

「今年は約53万粒の卵から孵った25万匹を3回に分けて放流出来ました。管理も上手くいき、満点の飼育が出来たんですよ。」と顔をほころばす漁協の宮田組合長。放流時の稚魚は体長約7センチ、重さ約3グラムもあり元気一杯泳いでいました。

 漁協では例年、稚魚放流会を開催していましたが今年は新型コロナ感染症拡大防止の観点から中止に。「来年は放流会をやりたいと思っているので是非みなさんに来てもらいたいです。」と話してくれました。

 鬼怒小貝漁業協同組合は会員数約140名。鮭の他にも鮎やウナギ、フナ、タナゴなどの稚魚放流や鬼怒川・小貝川の自然環境保護に努め、川や水辺を綺麗にすることはもちろん、以前のように澄んで泳げるような川にしていきたいと活動されています。

 地域の自然と資源を守り、育て、未来へと繋ぐ想い。ここにもかわしまゴコロを見つけました。

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