早いもので2021年1月も折り返し地点。
今年もかわしまコネクトをどうぞ宜しくお願い致します。
さて、新年のアイキャッチ画像に使用したのは茨城県筑西市女方遺跡(川島地区)から出土した、有名な人面付壺形土器(じんめんつきつぼがたどき)です。
下館駅の北口と南口を結ぶ歩道橋には大きなモニュメントが設置されています。
とても貴重な考古学的資料なのですが、市内でも知る人ぞ知る「どっかで見たな…」的な認知度が、考古学を専攻していた身としては寂しい限りです。
現在では東京上野の東京国立博物館に所蔵されています。
この土器は、昭和14年から3年間、医学博士田中國男により女方遺跡の発掘調査が行なわれ出土しました。弥生時代中期のもので目、鼻、口、顎を粘土紐によって立体的に表現し、目と口の周囲には沈線による隈取りがみられます。また隈取りの一部には、赤色顔料も認められ、弥生人の入墨を想起させます。内部には管玉3個が副葬されていました。
人面付土器は、再葬墓に特有の土器で、明治33年(1900)の栃木県野沢遺跡の出土例以来、19遺跡22例以上が確認されています。(石川日出志 季刊『考古学』第19号)
筑西市ホームページより引用 https://www.city.chikusei.lg.jp/page/page000408.html
2020年9月8日から202年2月28日まで平成館考古展示室で展示もされています。
教科書にも掲載され、国立博物館で所蔵・展示が行われるほど貴重な人面付壺形土器(じんめんつきつぼがたどき)の
出土地は、ここ川島(女方/おざかた)です!
出土地は、ここ川島(女方/おざかた)です!
(大切なことなので2回言いました笑)
古代のロマンと言い、鬼怒川の力強い鮭遡上と言い、真っ平らな中にそびえる筑波山と言い、冬に驚くほど綺麗な日光連山雪バージョンが見られるところと言い…川島には贅沢な魅力が溢れています。
長く住んでいると、ついつい見逃しちゃうこと。気がつかないこと。
住んでいないと、なかなか見られないこと。知ることができないこと。
そんな川島地区のあれやこれやを、今年もお届けしていきます。